昔から生理不順でピルを処方されていたが、ピルをやめるとやっぱり生理がこないので、ピルを飲み続けるしかないの?と悩んでいる人はけっこう多いです。
ピルを中止後、生理がこない原因と、もしかすると多嚢胞性卵巣症候群を発症しているかもしれないので、それについて説明していきます
ピルを飲む前の状況を考えてみて?
生理不順で婦人科を受診し、ピルを処方してもらい、服用していたという人が多いと思います
ピルを飲むことで、生理の周期がついてきて、自然に生理が来るようになる人もいますが、ピルをやめても生理がこないことが多いのが現状です。
ピルは長く続けると、卵巣が休んだままになってしまうことがあります。
そのような場合は、妊娠を希望するときに、排卵誘発剤で排卵をさせることで妊娠に至ることが多いです
これは、もともと生理不順があるということは、卵巣自体が弱かったり、生活習慣やストレスが原因のことがありますから、そうなるとピルだけの力ではどうしようもないです。
そのため、ピルは、生理周期を安定させたり、消退出血を起こさせるためであって、生理不順そのものを治すことはできません。
ピルをやめれば、生理周期がうまくついてくれることもありますが、基本的に元の状態(生理不順)に戻るということです
ピルをやめると平均3ヶ月で生理再開
生理が今まで問題なく来ていた人が、避妊目的や、スポーツや旅行などでピルを服用したときは、ピルをやめると3ヶ月程度でもとの体に戻り、生理が再開します。
●ピルを中止して1か月で生理が来る人は、50%程度 ●排卵率はピルを中止後、3ヶ月で80%程度 |
このように3ヶ月程度様子を見れば、生理が再開するのですが、生理不順がもともとある人は、すぐには生理がこないこともあります
ピルを中止すると通常は妊娠しやすい
ピルを中止することで、女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)が、生理が順調だったピル服用前のように正常に分泌されるようになります。このホルモンバランスが戻る期間に、出血などがでることもあります。その後、翌月から数か月で生理が再開します。
そして、生理再開から3ヶ月以内に、70%以上の人が妊娠することができ、1年以内には90%以上が妊娠したという結果があります
これは、あくまでもともと生理が順調だったという人の統計ですが、ピルをやめると、ピルの服用前に戻るというのはわかったと思います
生理不順のピルはPCOSを発症していたかも
ピルは、婦人科系の血液検査やエコー検査もせずに、処方されることが多いんです。
生理不順だった場合、ピルで治療するとなり、ピルを処方されて服用していたが、実は、調べると多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)だったという人も多いです。
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)には、もともと軽度だったために、生理不順の症状がでていなかったという人もいます。
それが、不規則な生活やストレスなど環境の変化でPCOSが悪化したという場合もあります。
もともと多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)は、原因は詳しく解明されていませんから、あらゆる原因が重なったともいえます。
妊娠を希望しないのであれば、薬やサプリで症状を緩和させ、妊娠希望時に排卵誘発剤などで治療をすることができます
生理不順の状態によって薬を飲み続けるべきかなどを医師と相談しながら決めていくことになります。
基本的には、医療機関では、妊娠を希望すると、ピルを中止し、排卵誘発剤などへの移行となります。挙児希望でなければ、無駄に排卵を起こさせても、子宮体がんなどの婦人科系の病気になる確率も高くなりますから、消退出血を起こさせるためのピルの服用でいいのです
ただ、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)であれば、完治は難しく、妊娠もしづらい体質となりますから、妊娠を希望するのであれば、早めの対処療法が必要になります。
PCOSの症状の中には、血糖値が高めに出るという人やニキビや毛深いなどの男性ホルモンが多い症状が出ることがあります。そのような人や妊娠しづらい人には、ピニトールサプリというのもおすすめです